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長崎のハタ

「安心だねっと長崎」が作ったHPです

長崎市では凧(kite)のことをハタと言います。

長崎でハタ揚げは三月の終わりごろから四月にかけて長崎の町を取り巻く山々でおこなわれます。ハタは標識または(旗印)として用いられたようで享保の頃から盛んになりました。

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背景の写真は、時津町の”さばくさらかし岩”です。


ハタ揚げ大会と言えばハタ合戦が呼び物です。凧(たこ)のように空高く揚げるだけでなく、空中で他のハタの糸と糸とを絡ませて、糸の切り合いをします。ビードロヨマを付けたハタで競います。ビードロとはポルトガル語でガラスの意味で、ヨマは麻糸のことです。ガラスを細かく砕いて糊と混ぜ、それをヨマに塗り乾かしたものがビードロヨマです。出島のオランダ人の従者であったインドネシア人がこの作り方や使い方を伝えました。彼らはオランダ商館の屋根に登ってハタ揚げをしました。長崎のハタ合戦では切り落とされて落ちたハタは、真っ先に拾った人がもらえます。
ハタの形は四角です。大きさは縦の竹骨に一文銭を一列に並べてその長さで百文、八十文、五十文、二十四文、十二文などがあります。
幼児が揚げるものは十二文、普通よく揚げるものは二十四文です。
ハタの模様は単純なものが多くて、外国から輸入された織物の模様や縞模様などです。